私は家の近くに今年87歳になるおばあちゃんが一人で住んでいます。
最近認知症が少しずつ始まり、以前に比べて元気が無くなってきたように感じます。
私が行った時は話をしたりして元気を取り戻しますが、一人で住んでいるので心配です。
かといって誰かと住む気は無く一人で静かに暮らしていたいそうです。
こういう方って多いんではないでしょうか?
私が勤めていたデイサービスでも同じような方がたくさんいらっしゃいました。
施設の管理者をやっていた私はこういった一人暮らしをされているおばあちゃんやおじいちゃんと話す機会が多く、どんな事を考えているのかと考えながら仕事を行なっていました。
その中で学んだことで、一般の方や医療従事者にも知っておくと役立つ高齢者の方のお悩みや思考、お悩みの解決策書いていきます。これが分かっているとコミニュケーションも円滑になり身体や心のケアがしやすくなるので参考にしてください。
1 家から出るのが億劫
家や自分の部屋は一番居心地が良い場所です。
私たちもそうだと思うのですが、何をしても誰からも何も言われない所からは動きたくないですよね。
ですがそれをしてしまうと外界からの刺激が少なくフレイルと言って身体が精神的にも肉体的にも機能が落ちてしまい介護が必要な状態になってしまいます。
私は仲が良かったおばあちゃんが認知症になってしまう事を何度も経験しました。
喋るのが好きな方が怪我をして動かなくなったり、家から出なくなって今った時は顕著に現れます。
だから出来るだけ家から出て欲しいのです。
家から出ると目や耳から入る情報が多くなります。
歩数も必然的に増え脚の筋肉に刺激がいきます。
ではどうしたら出てくれるか?
一緒に外に出るのです。
私の勤めていたデイサービスにはお祭りやお花見、観光スポット巡りがありました。
普段頑固でデイサービスに行くのさえ拒んでいた男性の方でも楽しんでくれるということが良くありました。
外に出るのが億劫なだけで、一度外に出てしまうと良い意味で皆さん我を忘れます^ ^
2 身体が悪くなっていかないか心配
80歳を超えてくると90%以上の方が何かの疾患で病院に通院をされています。
このまま歩けなくなってしまったら、ご飯が食べれなくなってしまったらと不安で一杯です。不安は不安を大きくさせます。
不安を取り除くには不安を、一時的でも忘れるほど笑ってもらうことです。
私たちは不安を感じさせないほどデイサービスでは元気に振る舞います。
自分でも別の人格が乗り移ったかと思うくらいです。
私の勤めていたデイサービスは18名が定員でした。毎日全員を元気にして帰ってもらうのを目標に機能訓練を行なっていました。
「先生見てるだけでこっちまで元気になるわ」「先生今日もありがとう」
と言われたら目標達成です。
本当はこちらが元気をもらっているのかも知れません。
3 話をとにかく聞いてもらいたい
冒頭で書いたように一人暮らしをしている方もいますし、家では家族に隠している本音の部分もあります。
話を伺うと下記の順で聞いてもらいたいという事が多いです。
聞いてもらいたい話ランキング
第1位 どうしたら身体が良くなるのか
第2位 娘さんかお姑さん、旦那さんとの関係
第3位 孫の成長
第4位 昔勤めていた時の話や地域の話や趣味の話
第5位 奥さんや旦那さんとの馴れ初め
馴れ初めの話が第5位は悲しい。^_^;;
上記の話ははこちらから聞いてあげるのも良いです。
話をしっかり聞くどんな事においても大切です。
途中で遮ったり、こちらの話をせずしっかり聞いてあげるのがポイントです。
4 家族とコミニュケーションがうまく取れない
おばあちゃんおじいちゃんは純粋でとても頭が良いです。
その反面想像が広がりすぎてしまったり、家族に気を使ってしまったりして上手く考えが伝えずコミニュケーションが上手く取れていない事があります。
この記事を読んでいるあなたは大丈夫でしょうか?
おじいちゃんやおばあちゃんとコミニュケーションは取れていますか?
先ほど述べたように話を遮らずしっかり聞いてあげてください。
しっかり聞いたあとは頭ごなしに否定せず、肯定もしくは同調してください。
ちなみに私のおばあちゃんは否定すると怒って一切話さなくなります。恐いですf^_^;
もしデイサービスに行っていたらそれも言っているかも…
5 好きな事には夢中になれる
聞いてもらいたい話ランキング第4位にも出てきた趣味についてです。
これは本当に人を動かすパワーがあります。
畑や田んぼは腰が痛かろうが膝が痛かろうがやります。
お酒好きの方は薬を飲んでいても呑みます。
韓流や時代劇が好きな方は始まる時間ぴったりにテレビの前にいます。
習慣化しているのでこれは絶対やめさせることは出来ません。
逆の立場でも同じですね。
まとめ
いつも話をしっかり聞いていれば高齢者の方のちょっとした異変などにもいち早く気付く事ができます。
今回学んだ事を生かし、あなたの周りにいるおじいちゃんやおばあちゃんの心を掴み治療や介護、日常生活のケアに生かし元気付けてあげてください。
悪用は厳禁です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
世界をもっと健康にする情報発信者 K
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