高齢者の転倒予防について

怪我予防
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転倒した方が口を揃えてこう言います。

「横着した」

一回の転倒で運が悪く骨折をしてしまったりすると自宅療養や入院が必要になり、その結果廃用症候群と言って身体の機能が一気に低下してしまうこともあります。その状態になると肉体的にも精神的にも元気がなくなり介護が必要な状態になってしまいます。

これは出来るだけ避けたい事です。

この横着をなくす為に私はデイサービスで使える転倒予防シートを作成いたしました。

今回は実際にデイサービスの利用者さまに渡したりしていた転倒予防シートにも記載していた内容を皆様にお伝えいたしますのでお役立て下さい。

まずは転倒リスクチェック

当てはまるものにチェックをしてください。

A身体のことについて

□ よくつまづく

□ 靴や靴下が自分で履けない

□ 階段の上り下りの途中で休む

□ 歩く速度が遅くなってきた

□ 片足で5秒立っていることが出来ない

□ 握力が落ちてきた

□ 運動の習慣がない

□ 家の中ではテレビを見ている事が多い

□ 家事は全て誰かに任せている

B自宅の生活環境について

□ 靴や履き物が脱げやすい物である

□ 床の状態が凸凹だったり段差があったり滑りやすい

□ 夜間などの足元の明かりはあるか?また移動する時には電気をつけているか?

□ 床に何かものが置いてある

□ 電気のコードが通り道にある

□ カーペットがたわんでいる

□ お風呂場が滑りやすい

□ 玄関や台所のマットが滑りやすい

□ トイレやお風呂で立ち上がるのが大変

10個以上の項目にチェックがつく方は転倒のリスクが高くなります。

Bの自宅の生活環境については見直せばすぐに改善できます。

Aの身体のことに関しては私たちが直接指導を行っていました。

足を上げてくれる腸腰筋や足の指のトレーニング、

体幹を安定させるトレーニング指導などを行います。

年齢を重ね身体が元気でいられる喜びを感じる事ができる方達は熱心に行われます。

一緒に行っていると本当に楽しいです。

転倒予防の運動

腹筋

体幹を安定させふらつきを少なくします。

やり方

腹式呼吸を行います。

鼻から4秒で吸って8秒で口から息をはいて行きます。

息を吐き切ったら蝋燭の火を消すように「ふっ」とお腹に力を入れて4秒キープします。

これを10回繰り返します。

4  → 8 → 4  

吸って→吐いて→キープ を10回です。

腸腰筋

足の上がりをよくしてつまづきを少なくします。

やり方

椅子に座って片方の膝を自分の肩に近づけて行きます。

右足なら右膝を右肩にゆっくり近づけます。

注意点は自分の肩は動かさず膝だけ持ち上げます。

左右交互に10回づつ

足の指の運動

普段足の指の先まで意識をしないのでだんだん足の感覚と筋力が落ちてきます。

これは高齢者から子供まで大事な運動です。

行う事で高齢者の方であれば転倒予防、子供であれば50mのかけっこが早くなります。

やり方

1日10分意識してタオルを掴んだりグーチョキパーをしたりして指をとにかく動かしてあげるとの握る掴むを意識します。

*画像は勤めていた会社にあるので写真を撮ったらまた画像でアップします。

まとめ

冒頭でも書きましたが、

転倒した方のほとんどが横着したと言われます。

一回の横着が一生の後悔にならないようにして頂きたいです。

これの他には栄養指導も行っていました。

栄養はタンパク質、カルシウム、ビタミンDやビタミンKなど体をつってくれる栄養をとり骨や筋肉が弱っていかないようにと指導を行っていました。

ベットサイドには緊急連絡先や近隣の救急病院などの電話番号が記されたファイルだけでなく上のようなチェックリストや運動のパンフレットも置いて意識をしてもらう事で転倒したりつまづいたりする事を減らせます。

転ばぬ先の杖、転倒前にしっかりと予防を行いましょう。

最後までお読み頂き誠にありがとうございます。

世界をもっと健康にする情報発信者 K

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